春花太鼓踊り保存会

8月21日、イオンタウン姶良さくらの広場で、太鼓踊りが披露されました。

太鼓踊りについて旧姶良町では、このように伝わっているそうです。

慶長の役後(1597年~1598年)後、島津義弘公が京に居た際に、疫病が流行し、これを鎮めるために駿河の念仏踊りが町中練り歩いていた。
それを見た義弘公は、これを朝鮮凱旋の祝い踊りにしたいものだと思い、家臣である山田郷の池田千兵衛尉と加治木岩原の牧之瀬源左衛門の両名に命じて、この踊りの装束・歌・踊り方などを習得させて帰らせたという説。

また、慶長の役の泗川の戦いで大勝をおさめた義弘は、このとき味方の軍を多勢にみせるため、多くの旗差し物を押し立て、鉦や太鼓を打ち鳴らして明軍を圧倒したといわれ、その様子を基に、太鼓踊りを創始させたという説もあります。

かくして、太鼓踊りは、山田郷から始まりました。勇壮で珍しいこの踊りは、たちまち隣の加治木郷西別府に伝わり、さらに、加治木・帖佐・重富の各地にひろがりました。

現在、本家本元の山田の太鼓踊りは途絶えてしまいましたが、姶良町船津の春花には伝承されています。

春花太鼓踊りの練習は、お盆期間を挟んで計8日間行われます。
あいらびゅーFMでは、8月17日の夜に船津公園で練習していらっしゃる様子をリポートしました。

自治会長さんにお話しをお伺いしたところ・・・
今年は、大人37人・高校生2人・中学生5人・小学生19人・幼児2人の計37人の踊り手が練習に励んでいるそうです。
役員の皆さんや、子どもたちの保護者の皆さんもサポートにまわります。
初参加が10人。先導役のホタフリを務める初参加の小学一年生の女の子がインタビューにこたえてくれました。
ちょっと恥ずかしそうにこたえてくれましたが、練習中は真剣な表情で、新人ながら覚えも早く大人の皆さんを驚かせていました。

本番は、8月21日(月)

天気が心配されましたが、朝から夕方まで一日がかりで、様々な場所で奉納・披露していきます。
今年は、午後1時からイオンタウン姶良でも披露の場がありました。
直前まで強い雨が降っていましたが・・・
定刻を迎えるころには雨も上がり、館内アナウンスでも案内があり、お客さんも徐々に集まってきました。

たっぷり30分披露があり、お客さんからも万雷の拍手。
伝統を受け継ぐ子どもたちの姿にぐっときた方も多かったようです。
このあとも夕方まで様々な場所で披露するために、大移動。

春花太鼓踊り保存会だけでなく、加治木地区に木田地区太鼓踊保存会、反土地区太鼓踊保存会、西別府地区吉左右踊・太鼓踊保存会、小山田地区太鼓踊保存会、蒲生地区に下久徳太鼓踊り保存会、春花太鼓踊り保存会、川東太鼓踊り保存会と、姶良市内で伝統を引き継ぐ保存会の皆さんがいらっしゃいます。

8月16日は、加治木太鼓踊り大会

8月20日は、蒲生太鼓踊り大会

 

あいらびゅーFMでは、これからも姶良市内の伝統を受け継ぐ方々を紹介していきたいと思います。

(取材協力)
春花太鼓踊り保存会様

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