海のジビエ~錦江湾エイを食す~

錦江湾に多く生息しているエイ。

ナルトエビエイ

アカエイ

ツバクロエイ

が、姶良市沿岸に主に生息しています。

20年ほど前までは食卓に並ぶこともあったそうですが、現在は漁網にひっかかって水揚げされても廃棄だそうです。

そんなエイを姶良の新しい特産品にできないか、美味しく食べよう、とプロジェクトがこの夏、始動しました。

臭みが強く食用としては馴染まず、二枚貝を餌としする海の厄介者・エイを、

陸の厄介者・桜島の灰を使って灰干しにする事で姶良の新たなご当地グルメとして町おこしを目指すプロジェクト。

 

2019年8月19日早朝、錦海漁業共同組合の協力で、姶良市特産品協会を中心としたプロジェクトメンバーがエイの水揚げを行いました。

あいにくの雨模様で明るくなるのを待つため、予定より30分遅れの5時半に、

霧でかすむ黒川岬を背に姶良市職員、商工会関係者及び報道陣計10数名を乗せた船と水揚げ漁船の2隻が夜明け前の加治木港を出港。

 

10分程で加治木港へ続く長い堤防の中間地点から400m程沖の引き上げポイントへ到着。

すぐさま漁師3名が網の引き上げを開始。

10m程離れた場所からカメラを構える報道陣。

5分程して、最初に現れたのは体長1mほどのシュモクザメ。

エイも続けて水揚げされるかと期待感に包まれるも・・・その後10分程黙々と網を上げる漁師の方々。

まだか、まだかと固唾を呑んで待ちわびる様子の関係者。

 

すると、遠くからでもわかるほどに漁師の皆さんの腕に力が入り、3名が一斉に網を引き上げ、ようやく50cm、10kgほどのエイが海面から姿を現しました。

丁寧に船内に水揚げされ、慎重ではあるものの慣れた手つきで毒針のある尻尾を切り離し無事引き上げ作業完了。

 

今回は、ツバクロエイ(3匹)、ナルトビエイ(1匹)が水揚げされました。

普段より少なめの釣果ではありましたが、報道陣に公開するためずっしりとしたエイを持ちあげた漁師さんにもホッとしたような笑顔がこぼれていました。

半日もすれば臭みで食べられなくなる為、灰干しにして新たな活路を。

ということで、水揚げ直後のエイお刺身は非常に貴重。

鯛のような甘みに、今まで味わったことの無いほどの弾力。

今まで廃棄していたとはなんと勿体ない事か、との声があがるほどでした。

次回は9月に試食会の予定です。

海のジビエ~錦江湾エイを食す~プロジェクトの今後をお楽しみに!

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